中絶手術
中絶手術というものは、いつでもどこでも出来るというものではありません。
中絶に関する法律こと母体保護法というものがあります。
母体保護法にもとづいた医療行為を行えるのは認可されている母体保護法指定医だけです。
中絶手術は心身共に負担が掛かるものですから、信頼出来る病院を選びましょう。
病院が見つかったら、費用と同意書を用意することになります。
費用は10万円前後。
これは手術費のみと考えてください。
手術前後の診察費は別に掛かります。
妊娠は病気ではないため保険が効きませんので、診察費は数千円から1万円は掛かると思われます。
また、妊娠週数が大きくなればなるほど費用も高額になっていきます。
同意書とは、中絶手術を行うことに同意するという書類です。
この書類は病院が用意してくれます。
中絶する本人の署名捺印、配偶者の署名捺印、連絡先などを記載します。
結婚していない場合は配偶者とは呼ばないわけですが、相手の男性の署名捺印が必要なのだと解釈してください。
未成年の場合、親の同意書も必要となります。
女性が未成年なら女性側の親の同意書、男性が未成年なら男性側の親の同意書、女性男性共に未成年なら双方の親の同意書が必要ということです。
性的暴行を受けたケースなど、相手の男性の署名捺印を必要としないケースもあります。
さて、中絶手術が可能な時期ですが、母体保護法では妊娠21週6日目までとなっています。
しかしながら、週数が大きいほど母体に掛かる負担も大きくなります。
妊娠6週から7週に掛けてが一番負担が少ないとのこと。
入院の必要もないため、日帰り出来ます。
妊娠12週以降は入院必須です。
そして、薬で陣痛を起こして人工的に流産させることになるため、痛みや苦しさを覚悟しなければなりません。
更に、赤ちゃんの死亡届を出すことと赤ちゃんを火葬することが義務づけられています。
死亡届の役所への提出や火葬手続きは自分で行うことになります。
Category: 妊娠/出産/中絶
中絶するという事
知っての通り、中絶とは人工的に赤ちゃんの命の光を消すことです。
どんな理由があろうとも、新しい命の芽を誕生前に摘み取ってしまうことに変わりはなく、中絶というものに対して良くないことというイメージが植えつけられているように思います。
いばれることでも自慢出来ることでもないという意味では、良くないことと言えるかもしれません。
ですが、中絶は悪いことだと決めつけるのは一方的過ぎます。
極端な例ですが、性的暴行を受けたために中絶手術を受ける人もいます。
安易なセックスの果ての予定外の妊娠、そして、簡単に中絶を選ぶ。
命というものに対してあまりにも無責任ですよね。
ですが、育てられないとわかっているのに出産することもまた無責任と言えば無責任です。
育てられない、だから、産めない。
そう考えた末に中絶を選ぶのであれば、中絶はひとつの責任の取り方であり、中絶すなわち悪いことという考えは誤りではないでしょうか。
とはいえ、男性側から女性側に中絶を強いることは責任を取るとは言わないはずです。
自分が出産を望んでいても相手が中絶を望んだために中絶を選ぶケースも中にはあります。
心から出産を望んでいるのなら、相手の意思に流されないでください。
ひとりで産み、ひとりで育てる。
いわゆるシングルマザーになるという選択もあります。
容易なことではありませんが、世の中にはシングルマザーでも立派に子供を育て上げている人もいます。
中絶するにしても、しないにしても、大切なのは悔いのない選択をすることなのです。
セックスは二人で行う行為。
にも関わらず、中絶手術で心身に負担を受けるのは女性のみです。
男性は、少なくとも、身体的な負担を被りません。
このことを、中絶という選択をする以前———セックスの時点できちんと認識しておいてほしいと思います。
育てられない赤ちゃんはどうなる?
さまざまな事情で実母・実父から離れて育つ子供は少なからずいます。
経済的な事情、病気など身体的な事情、そして、望まない妊娠だったという心の事情など。
育てられないことを責めることは誰にも出来ないのではないでしょうか。
お金がないのに妊娠したのであれば、どうして妊娠したのかと言いたくなる気持ちもわからなくはありません。
が、いまや大きな会社が倒産することも有り得る時代です。
妊娠発覚後に会社が倒産したとなれば、出産にまつわる費用の負担は大きくのしかかることでしょう。
出産がもとで病気を患うこともあります。
母親以外の頼れる存在がいるなら話は別ですが、赤ちゃんに母親以外の身寄りがいないことも考えられます。
病気と小さな子供を抱えながらの生活は困難と言えます。
そして、望まない妊娠だった場合、赤ちゃんを育てていけるかどうかという不安ははかり知れません。
望まない妊娠だったとしても、生まれた我が子を見て考えが変わることはあるそうです。
すなわち、赤ちゃんに愛情を感じ、育てていく自信につながるわけですね。
その逆で、生まれた赤ちゃんを見ても愛情を感じられないこともあるわけで。
育てることを強いて、少しずつ愛情が芽生えてくるなら、ともかく。
虐待に走ってしまう可能性はゼロだと誰に断言出来るというのでしょうか。
日本には「赤ちゃんポスト」なるものが存在します。
育てられない赤ちゃんを受け入れてくれる施設のひとつです。
手続きなどはなく、名乗ることすらせずに赤ちゃんを受け渡せるようになっています。
将来を悲観した親子の心中、親の子への虐待、虐待の果ての虐待死。
そういった悲しい出来事を防ぐ手段のひとつになればと、赤ちゃんポストは誕生しました。
同様の施設に乳児院があります。
市や県の育児相談に相談することで、道が開けることもあるかもしれません。
母子家庭に支給される手当などもあります。
悔いのない選択をしてくれることを祈るばかりです。